(以下、写真はすべて公式パンフレットから引用)。
オープニングのミュージカルシーンも圧巻なんだけど、冒頭シーンの子役たちの歌唱と演技があまりにも凄すぎて、思わず席から身を乗り出しそうになった。何だかんだ言うてもアメリカという国は、若い才能を世に出す力は凄まじい。
さて主演のヒュー・ジャックマン、彼のスーパーパワーは超合金製の長い爪で敵をなぎ倒すことではなく、歌と踊りと演技でわれわれ観衆を魅了することだと分かった。と思いきや、パンフによると彼の本当の力は共演者たちの能力を限界を超えて引き出してしまうことだとのこと。
ヒュー・ジャックマンの代表作と言えば、X−MENシリーズとレ・ミゼラブル。映画の完成度は本作品よりもレミゼの方が遙かに高いけれど、ヒュー・ジャックマンの能力が完全発揮されているのはむしろこっちだと思う。というのも、本作では彼のとんでもないダンス能力がこれでもかというぐらい見せつけられるからだ。特に酒場でのザック・エフロンとの掛け合いダンスシーン、2人ともあまりにも凄すぎて、映画見てるときはVFXかと思っていた。パンフの解説によると、30テイクも撮影したシーンだそうな。
さてディズニードラマ「ハイスクール・ミュージカル」の世界一キュートな少年から、すっかり本格派俳優になっちまったザック・エフロン、監督からの電話でヒュー・ジャックマンとともに映画に出演してくれと言われて、渋滞中の高速道路に車止めて外に出て喜び爆発させたというこのパンフのエピソードがめっちゃ好き。
ゼンデイヤの空中シーンもVFXかと思いきや、なんとそれどころか9割がたはスタントではなく本人が演じているとのこと。そしてザック・エフロンも同様。そんで2人ともあの歌唱力。ディズニーはとんでもない俳優を生み出すなあ。
この映画、ある場面で出てくるCelebration of humanity という一言に集約されていたと思う。人類の祝祭と訳されてたのは少し残念。humanityには個人の尊厳という趣旨が含まれてるから、人間性への讃歌といったところだろうか。最初から最後まで一貫してあらゆる個人こそが素晴らしいのであり、みんながみんなリスペクトされるべきだというメッセージを伝えているこの映画は、観た人全ての背中を歌と踊りと芝居の力でおもいっきり押してくれるそんなミュージカルだったと思う。
どの曲も圧巻だったけど、一番気に入ったのはキアラ・セトルの歌うThis is me。鑑賞後、パンフ買って宇野維正さんの解説読んでいろいろ納得した次第。
ところで、ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ゼンデイヤが映画宣伝をNYの路上で強行するこのバラエティ番組、彼らも司会のコメディアンもすべてがおもろすぎる。
https://www.youtube.com/watch?v=TZSVf-yD7N8
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