アイロンかける時間がないときは悩まないで済む。ノンアイロンシャツは2枚しか持ってないので、そのシャツに合わせるしか選択肢がなくなるから。
天気が悪い日も同様。まず靴が決まるので、そこからパンツ・ジャケット・シャツと逆算していくと自ずと定まる。
証人尋問の日はスーツを着てオックスフォードを履く。自分に気合いを入れるためだ。でもタイはたいていグリーン。証人が特に敵対的であるときほど威圧し過ぎないことを心掛けているおり、相手の目線が来やすいVゾーンの色合いはそこそこ影響があると思っているから。
尋問じゃなくても、裁判所へ行く日はあんまりカジュアルにはし過ぎない。新しい相談者と会う日も同じ。とはいえ、無地のスーツは好むものの、柄物は一般的にビジネスには不向きとされるチョークストライプしか持っていない。ピンストやマイクロチェックはともすれば冷たい印象を与える。相談者や依頼者ときには相手方にすら親しみを感じて欲しいので、そういう「お堅い」服は、今は着ないようにしている。
こういった基準が何も当てはまらない日が問題だ。アイロンかけなあかん時間が迫ってるのに、シャツ・ジャケット・パンツ・靴のどこから決めたら良いのか分からない。でも、それが月曜であれば靴から選んでることが多い気がする。
月曜はこれといった予定がなくとも、何となくプレッシャーがかかる。たとえ〆切が迫ってなくても、あれもせなこれもせなと課題で頭の中に押し寄せる。小手先の誤魔化しに過ぎないけど、良い靴を履くとほんの少しだけ自分をcheer up出来る。
この日の靴はエドワードマイヤー(Edward Meier)。長らく続く日本のデフレのせいか円安のせいか、はたまたその両方が原因か分からないけど、ここ10年間でヨーロッパものの服飾類は高騰し、とても自分には手の届かないものになってしまっている。若い頃に少し無理して手に入れた靴たちが、月曜日の不安な背中を押してくれる。
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