2016年2月22日月曜日

あさイチの保育特集


よくぞここまで取材して作り込んでくれたもんだ。思うところがたくさんあったけど、今日は一つだけ。

僕は子どもが生まれてから素晴らしい保育者教育者との出会いに恵まれてきたおかげで、自分は良い保育所や学校を見分けられるようになったという、妙な自信があります。

上の子Yが0歳からお世話になったのは大阪市立まった第一保育所。所長先生は毎朝、門から少し離れたところで百数十人もの子どもたち全員が登園してくる様子を見てくれていました。僕ら親は、彼女とほんの少し立ち話するだけで安心することができました。公立園だから見るからにしんどそうな親御さんもいて、登園時にギャアとなって子どものカバンを投げつけてしまっても、帰る時はいつも落ち着いて帰っていました。

映画「みんなの学校」の中で木村校長先生は、校舎の上から登校してくる子どもたちを全員、一人一人見ています。そこに感銘を受けたと本人に言ったら、「最初は門のところにおったんやけど、地域のボランティアの人たちに校長がそこにおったら邪魔や言われてああなってん」と笑ってました。

在米中にYが通ったモンテッソーリ・ファミリースクールの園長先生も、最初に会った瞬間に「この人は子どもを預けて大丈夫な人や」と分かる、そういう雰囲気を纏った人でした。「この子は英語が一言も分からないんです」と言う僕らに対して、彼女は「そんなことは全く問題ない」と即答。見学に行ったその日から最後の登園日までいつも彼女はShe is greatと言って、Yの個性やその日あったことを話してくれました。

いま下の子Rが通っている保育園でも、子どもたちは保育士の先生が大好き。運動会では子どもたちが、先生のふところ目掛けて飛び込んでいく様子が見られます。
子どもたちにとって先生のお膝は特等席。うちのRは少しシャイなところがあるので一番に特等席を取ることはないけど、横目で席が空くのを常に狙ってます。そして席が空くやいなや、忍者よろしく先生のお膝にスッと滑り込むのです。

保育士は子守りではない。心理や発達、教育や安全など人類が蓄積してきた学問的知見を修めそれを現場で実践する、医師や看護師と同じ高度なプロフェッションです。この認識が一般化し、保育士の待遇が大幅に向上しない限り、この国は滅びの一途を辿るしかないのだろう、僕はそう考えています。

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